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親愛なる小林啓様。

さくら学院とBABYMETALの制作スタッフの謎を紐解く

マニピュレーター宇佐美秀文氏はBABYBONEの化身なのか?(その3)

マニピュレーター宇佐美秀文氏はBABYBONEの化身なのか?(その1) - 親愛なる小林啓様。
マニピュレーター宇佐美秀文氏はBABYBONEの化身なのか?(その2) - 親愛なる小林啓様。

(からの続き)

 

BABYMETALの大躍進を支える

BABYMETALは、初ワンマンである「LEGEND "I"」からの「LEGEND "IDZ"ツアー」(2012〜2013年)、全面生バンドによる修行ツアー「DEATH MATCHツアー"五月革命"」(2013年)、2013年夏の各フェスティバルへの出演と着実にステップアップを果たし、2014年3月の武道館公演(2days)を経て、伝説の英ソニスフェアフェスティバルへの出演を間に挟んだ「WORLD TOUR 2014(France・Germany・UK・Japan)」「Lady Gaga オープニングアクトと大躍進を遂げていきます。

www.youtube.com

宇佐美氏は、そのほとんどの公演に帯同し、BABYMETALの躍進をステージ傍で支えることになります。そのまさしく傍らでBABYMETALの3名や神バンドのメンバーを見守った宇佐美氏の目線で書かれたレポート(ブログ)は必見です。その一部を引用しておきます。

2014年7月9日
狐様に導かれた3人の使者は回を追うごとに強く逞しくなってきています。ステージ中でさえその過程を肌で感じることが出来ましたし、本当にどこまで行ってどうなってしまうのだろうと楽しみでなりません。これまでの活動で培ってきた経験と元から持っている天性のものに加え、去年の夏に出演したたくさんのフェス・イベントである種の覚醒があったようにも思います。
そういった意味では今回のツアーの合間に参加したSonisphereの、しかもメインステージでのパフォーマンスは極めつけだったのかもしれません。
実際に目撃した人々の反応がどうだったかを僕の目からは書けませんが、ステージが終了して撤収作業に入った僕に周りの現地スタッフの人々から「良かった!」と声を掛けてもらえたこと、そしてその中のひとりにどう感じたかを尋ねたときの言葉が答えのひとつのような気がしました。
「(想像していたメタルとは)違ったな。だがしかし、素晴らしかったよ!」

ほとんどの公演と記しましたが、帯同していた公演(公式HPに公開されている)より、帯同していなかったと思われる公演を挙げた方が早いほどですので、下記にそれらを記します。

2013年
06月23日 アミューズ株主総会ライブ
06月23日 ダイバーシティー広場フリーライブ
07月07日 Rock Beats Cancer FES Vol.2
09月07日 ANIME FESTIVAL ASIA 2013 INDONESIA
10月18日 タワーレコード新宿店15周年大感謝祭スペシャル「15の夜。」
10月20日 LOUD PARK 13
11月09日 Anime Festival Asia Singapore 2013
11月30日 SKULLMANIA Vol.8
12月01日 Act Against AIDS 2013「THE VARIETY 21」
12月21日 LEGEND "1997" SU-METAL聖誕祭
2014年
01月18日 LIVE EXPO TOKYO 2014 ALL LIVE NIPPON Vol.2
01月24日 筋肉少女帯 vs BABYMETAL
07月27日 BABYMETAL WORLD TOUR 2014 Los Angels
09月13日 BABYMETAL WORLD TOUR 2014 Makuhari Day 1
09月14日 BABYMETAL WORLD TOUR 2014 Makuhari Day 2

おそらくこれらの公演(イベント)に帯同できなかった理由は、ゴスペラーズ側のスケジュールを優先したから、またはBABYMETAL側で急遽決まった公演(イベント)であったため、宇佐美氏のスケジュールが調整できなかったためと思われます。

そして、2014年秋からの「BACK TO THE USA/UK TOUR 2014」の最終公演である2014年11月8日、O2アカデミー・ブリクストンでの公演を最後に宇佐美氏は、一旦ツアー帯同から離れることになります。

2014年11月9日
さて僕は別のお仕事に取り掛かるのでここでひと区切りとなります。
最初のワンマンから二年間に渡り神バンドの一部として、骨バンドでは全てを背負ったワンマンバンドとして、時に骨バンドが居ない時でさえも一緒にいろんな場所でいろんな景色を観てきました。
次に会うときは更に更に大きくなっているんだろうな〜。
その日がいつかになるかは分かりませんが、今から楽しみにしておりますよ!

usamix's note "baby talk" Rev.E: BABYMETAL WORLD TOUR at London / BABYMETAL

この直後から、ゴスペラーズ20周年記念のライブツアーが始まったからですね。


昨年(2014年)、彼らのデビュー記念日である12月21日からスタートした、グループ史上最多の66公演、約7カ月に渡るこのツアー。

と思いきや、なんとゴスペラーズツアー開始(2014年12月21日)の直前も直前ながら、BABYMETAL側のリハーサルに呼ばれるということもあったようです。引き継ぎを兼ねてということもあるのでしょうが、こういう計らいをするところがコバさん(KOBAMETAL)のいいところです。

2014年12月20日
豊洲PITにてBABYMETAL SU-METAL嬢の生誕祭「APOCRYPHA - S」が行われました。
僕のスケジュールの関係で先日のロンドン公演がラストサポート、その後は次の方に引き継ぎ…になる予定でしたが、ありがたいことにリハーサル期間だけでもとお声が掛かり限定参加させて頂きました。

usamix's note "baby talk" Rev.E: BABYMETAL「APOCRYPHA - S」 / BABYMETAL

 

  

バンドとの関係性

次はいつになるかはわからないと言っていた宇佐美氏ですが、意外に早くBABYMETALのステージ傍に帰ってくることになります。ゴスペラーズツアー終了直後の2015年7月28、29日の2daysで行われた「APOCRYPHA - Only The FOX GOD Knows」から復帰となりました。

ブログ、Twitter等での情報発信がマメな宇佐美氏ですが、特にTwitterを見ると神バンドの各メンバーとのやりとりがわりと盛んです。微笑ましいやりとりもあったりして、関係性の良さが垣間見えます。

ふと、バンドのメンバーとの年齢差がどんなものだろう?と思い、主だったメンバーの生年月日・年齢をまとめてみました。(敬称略、生年月日、2017年時点年齢)

・宇佐美秀文 1974年4月14日(43歳)
・藤岡幹大 1981年1月19日(36歳)
・BOH(棒手大輔) 1982年8月14日(35歳)
・大村孝佳 1983年12月26日(34歳)
・前田遊野 1983年5月11日(34歳)
・青山英樹 1986年8月29日(31歳)
・Leda 1987年6月9日(30歳)

と、このような年齢差になります。神バンド最初期メンバーで、BOHさんを後任に指名したISAO氏(1977年12月29日生まれの40歳)を入れたとしても最年長はやはり宇佐美氏になります。ほぼコバさん(KOBAMETAL)と同世代か少し下となるのでしょうか?

業界的にも、年齢だけでは関係性は測れませんが、ブログ等に現れるバンドメンバーへの宇佐美氏の目線は年長者のそれであるように感じます。先ほど引用したソニスフィアについての宇佐美氏のブログと、BOHさんのブログを比較してみましょう。

2014年11月11日
いよいよBABYMETALのshowの開始だアップ
ステージに出た瞬間の歓声と1音弾き出すまでの緊張感には何とも言えない心地よさがあります。そして演奏が始まると、まさに自分の命が燃えているのを感じるメラメラ『これが僕の夢だ』弾きながら思わず呟いてしまいました。

BABYMETAL in NewYork & Londonの感想|BOHオフィシャルブログ「六弦BASS道」Powered by Ameba

宇佐美氏の、サポート役であることを踏まえた上での3姫の成長を見守る目線。実は普段のBOHさんも同様なのですが、この時ばかりは興奮を隠せていません。この冷静な宇佐美氏から想像できるのは、BABYMETALのサポート役としての神バンドの立ち位置は、宇佐美氏の立ち位置を手本に形成されていったのではないか?ということです。

BABYMETALというプロジェクトに参加するということは、メンバーが年齢的に若いことであったり、日本及び欧米の音楽業界の中の立ち位置であったり、メタルコミュニティの中の立ち位置であったりと、ものすごく微妙な問題が多く、繊細な気遣いが必要なのでしょう。(ファン層の問題もあるかもしれません)プロジェクトの中での神バンドの立ち位置も然り。宇佐美氏はブログでこのように述べています。

2015年2月21日
BABYMETALはステージングもその躍進の仕方もまるで0-400のドラッグレースのようだとずっと思っていました。始まった瞬間にドン!と彼方へすっ飛んでいく。しかも本物のそれと違い、コースはうねっているので1mmのハンドリングで大きく軌道が変わってしまいます。
その舵取りは本人たちは勿論のこと、周りの人々の慎重丁寧なサポートによって絶妙なバランスを取っていると思います。

usamix's note "baby talk" Rev.E: 音楽のチカラ

少なくとも神バンドの中の関係性については、宇佐美氏の尽力も大きかったのでしょう。とても良い関係性が生まれているようです。2014年7月には、宇佐美氏が編曲を担当したゴスペラーズ楽曲のレコーディングにBOHさんを呼んだりもしています。

2014年3月6日
サポートミュージシャンにはGt.に福原将宜さん、Bs.は今回が制作現場では初めてとなるBOHさんに入っていただきました。
(中略)
BOHさんとは昨年のBABYMETAL現場で知り合ったのがきっかけで、そのプレイの幅広さと音の太さから是非一緒にレコーディングお仕事をしたいな〜なんて思っていたので今回お願い出来て良かったです。

usamix's note "baby talk" Rev.E: ここのところの諸々…The Gospellers「3月の翼」のこと

 

 

自身のバンド「U.S.B.」での活動を開始

2015年の年初にあたって、宇佐美氏はこのような内容のブログをエントリーします。「未来へ繋げる作業」をしていると。

2015年1月2日
今年も元日より仕事始めということで新鮮な気合いを注入!
未来へ繋げる作業をしておりました。
きっと良い形になるはずです!

usamix's note "baby talk" Rev.E: 2015

おそらくこれが、自身のバンドの曲書きか何かだったのでしょうか?この年の11月には日本各地を廻るツアーを開始します。

2015年9月3日
お知らせです!
須藤満(bass)
DJバリK〜ん(turn tables)
宇佐美秀文(manipulator)
ちょっと不思議な組み合わせのこのトリオで11月にツアーいたします!
ツアータイトルは「U.S.B.Tour!」、日本のあちこち12箇所を巡ります。

usamix's note "baby talk" Rev.E: U.S.B.Tour!

ちょっと変わった編成のバンドですが、それぞれ他のアーティストのサポートをメインとするセッション・ミュージシャン2人とバンドを結成し、活動を開始したのでした。 

「ベース、DJ、マニピュレーターの3人でライブって、なに演るの?」ツアーの告知後いろんな方から言われたこの言葉、自分たちもリハーサルに入る直前まで「何が出来る?」状態でした。須藤さんと言えば日本を代表するFusionベーシスト、DJバリK〜んさんはHiphopR&Bを軸に幅広いClubサウンドを得意とするDJ、そして僕は雑食の作編曲&シーケンサーオペレーター(マニピュレーター)。
特に普段は裏方としてライブサポートをする僕がオンステージで何をするのかがツアーのカラーを左右すると思い自分なりに考えた結果、ボコーダーやAutoTuneを使ったボーカルパフォーマンスとリアルタイムREC&プレイバックでのソロ、EDMアプローチ的なエフェクトプレイ、あとはちょっぴり鍵盤演奏という形で挑むことになりました。
バンドとしての方向性はクラブサウンド寄りの何でもありな感じで、須藤さんがツイキャスなどでも言っていましたが「新しい形のFusion」にまとまったのではないかと思います。

usamix's note "baby talk" Rev.E: 「U.S.B.Tour ! 」ツアー終了いたしました! / U.S.B.Tour !

2016年5月、6月には2回目のツアー、続いて2016年10〜11月には3回目のツアー、2017年には仮バンド(藤岡幹大、前田遊野、BOH)との対バンライブ(2会場、3公演)も行っています。各ツアー毎に、岡山MO:GLAというライブハウスでは必ず公演を行っているようで、そこでのライブ映像も公開されています。

さて、2015年7月に復帰後の宇佐美氏のBABYMETALライブへの参加状況ですが、欧州と日本で行われた「WORLD TOUR 2015」「Reading & Leeds Festivals 2015」など。2016年に入ってからはウェンブリー・アリーナ単独公演から始まる「BABYMETAL WORLD TOUR 2016」、夏の国内各フェスティバル、東京ドーム(2days)と、主だった公演には全て帯同しているようです。

では、U.S.B.での活動がどのようにBABYMETALでの活動に影響を与えていくでしょうか?U.S.B.をスタートした年の年末には、このようなことを述べています。

2015年12月31日
うん、今年もライブな一年でございました。
U.S.B.というホームも持てたので、来年は更にいろんな方と一緒にお仕事できたらいいなぁと考えております。来年の目標はU.S.B.名義でのCDかな!?

usamix's note "baby talk" Rev.E: 2015 to 2016

U.S.B.は、パーマネントなバンドではなく「ツアー毎に集まっては解散する」形態で活動を行っていくようです。それでも「ホーム」を持てたとの感想を述べられています。

こういった心境の変化により、宇佐美氏のサポートを中心とする現在の活動形態は、今後変化していくかもしれませんね。例えば師匠の田辺氏に倣って後進を育成し始めるとか。そういえばサンレコマガジンで連載を開始するらしいですね。

 

(この項以上)