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親愛なる小林啓様。

さくら学院とBABYMETALの制作スタッフの謎を紐解く

日本のデジタルミュージック黎明期からのスピリットを受け継ぐ楽曲制作のプロフェッショナル:田辺恵二氏(その2)

日本のデジタルミュージック黎明期からのスピリットを受け継ぐ楽曲制作のプロフェッショナル:田辺恵二氏(その1) - 親愛なる小林啓様。

(からの続き)

  

マニュピレーターから作編曲家へ

前述のインタビューから再度引用します。


作家としての仕事が多くなるのは2000年頃からです。いわゆるコンペブームになり「コンペに出さないと仕事にならない。」と事務所に言われたので「じゃあやるか。」と始めた訳です。

【People of Sound】第31回 田辺恵二さん | Rock oN Company

1990年代の日本の音楽業界の活況が一息ついたからなのでしょうか?田辺氏は、2000年頃から作家(作曲・編曲)の仕事へ重点を移していきます。

作家としての仕事は以降順調に増えていったようで、さまざまなアーティストへ楽曲提供をしています。片やライブマニピュレーターなどの現場の仕事からは退いていったようです。

グルーブラインのHPには、主要な作品が抜粋されて掲載されていますが、これだけでもものすごい曲数です。

 

さくら学院への楽曲提供

さて、こんなインタビューを見つけました。


多くのアーティストのプロデュースを同時進行で手がけ、多忙な毎日を送る田辺さん。最後に最近の仕事で気に入っている作品を5枚挙げていただきました

ICON » Creators Workspace #1:田辺恵二 〜 ゴスペラーズや古内東子、CHARAなどの作品で知られる気鋭の音楽プロデューサーの自宅スタジオ 〜

 あぁぁ・・・

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さくら学院2014年度アルバムをこの1枚に上げているではないですか・・・田辺氏は、2014年度の「さよなら、涙。」の作編曲も手がけていたんですね。

こう繋がってたか・・・びっくりしました。私が見落としていただけなんですが・・・

www.youtube.com

アルバムのリリース日にツイートもされてました。

自身のブログでも触れていました。


これいつものアイドル曲じゃなくガールズバンドの曲っぽくをイメージに書いてみました
切なさとかさわやかさとかそんな卒業というテーマにぴったりなんじゃないかと思います
自分がすべき事は?|田辺恵二のブログ モノには順序があるでしょ?

この曲は「ガールズバンド」をイメージして作ったとのこと。(Bメロ頭の「忘れない」とかサビのメロディとか抜群だと思うのですが・・・そこには触れないんですね・・・) 

 

 

「さよなら、涙。」に関するエピソード

さくら学院は、毎年3月初旬にアルバムを発表し、3月下旬に卒業式直前のスタンディングライブ(放課後アンソロジー)、そしてその年度の中3生の卒業式(ライブ)を行うことが通例となっています。

この卒業式直前のスタンディングライブと卒業式については、この方がセットリストに込めた思いをブログに綴っています。

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セットリスト|さくら学院オフィシャルブログ「学院日誌」Powered by Ameba

2014年度の卒業生で、プロデュース委員長としてライブのセットリストを決める役割を担っていたゆいちゃん(水野由結です。

このセットリストを見ると、2015年3月26日のスタンディングライブでは田辺氏の「さよなら、涙。」が実演され、ちょうど田辺氏も観覧されていました。

 そこでのこんなエピソードも。(内容はまあさておき・・・)


そんなライブを終えてメンバーの皆さんからの挨拶で少し疑問に思っていたことがあったので水野由結さんと菊地最愛さんつまりベイビーメタルのお二人に弟子の宇佐美はなんと呼ばれているの?とくだらない質問

(勝手にバンドのそれぞれが◯◯メタルと呼ばれているのかと思ったので)で、即答でした『宇佐美さん』ですよね~ハイオジさんくだらないこと聞きました

ライブ1.5本分+ラジオ|田辺恵二のブログ モノには順序があるでしょ?

 

そして、2015年3月29日の卒業式。田辺氏と示し合わせて分担されたのかどうかわかりませんが、卒業式は弟子の宇佐美氏が観覧されています(田辺氏は観覧せず)。そこでは意図的なのかどうかわかりませんが、「さよなら、涙。」は実演されませんでした。

セットリストを決める役割を担っていたゆいちゃんが、クリエーターさんのライブ観覧予定も把握してセットリストを決めていた?(そして田辺氏が宇佐美氏の師匠筋あたる人とまでは把握しきれていなかった?)ともとれるのですが、この理由がかなり後になって明らかになりました。

 

「さよなら、涙。」は、2014年度放課後アンソロジー(スタンディングライブ)後、しばらく実演されることはありませんでしたが、先日2017年3月25日に開催された「2016年度卒業式」で久しぶりに実演されました。

この卒業式を振り返ったネットTV番組(LoGirl)にて、2014年度卒業式で実演されなかった理由とその思いが明かにされます。

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日高麻鈴
 私がよかったなって思ったのが、(卒業生の倉島)颯良ちゃんがずっとやりたいと言っていた「さよなら、涙。」です。

山出愛子 2014年度のメンバーはわかるんですけど、この曲は本当に悔しい思い出しかなくて。卒業式でもやる予定だったんですよ。でもなんか尺とか、あとメンバーの・・・なんかいろいろあって。

森ハヤシ 水野(由結)の熱い思いが多すぎて、セトリが膨らみすぎちゃって、さよなら涙したわけね?(笑)まさに。

山出愛子 でもスタンディングライブではやってた曲なので。アルバムにも入っていた曲だったから。映像化ができなくてすごい悔しいねって話をしてて。

森ハヤシ そのリベンジで。倉島もその時(その話した場に)居て、その思いがあったのかな?

岡田愛 しかもここの「さよなら、涙。」の(歌詞の)中に出てくる「ノート」(という一節)があるんですけど、(倉島)颯良もノートを本当に大切にしてたんですよ。だからそれでも(そういうのもあって)やりたいと言ってました。

(2017年3月27日 LoGirl最終回より)

田辺氏にとっては、数多く制作してきた楽曲の1曲でしかないのかもしれませんが、さくら学院の、楽曲1曲1曲を大切にする姿勢が表れたいいエピソードだと思います。

この思いは田辺氏に届いたのでしょうか?アイドルの曲を手がけるクリエーター冥利に尽きると思うのですが。

 

 

(この項以上)
この経歴踏まえて、次回以降宇佐美氏について書き進めていきたいと思います。